ウィスキーとは?5大ウィスキーと誕生秘話についての話
ウィスキーとは?
ウィスキーとは、穀物や麦芽を原料にした蒸留酒を樽熟成したお酒のこと。ウィスキーの特徴的なあの琥珀色は樽熟成される事で付きます。
ビールを蒸留酒にアレンジしたのがウィスキーと考えても大丈夫です。
ウィスキーの誕生の歴史
元々は樽熟成は行われておらず、蒸留した無色の液体で飲まれていました。樽熟成が行われるようになったのは19世紀ごろと言われています。
ウィスキーは中世の錬金術師らの手によって製造されました。彼らは、蒸留技術を用いて作ったお酒の味わいに感動し、そのお酒を「アクア・ビテ(生命の水)」と呼んでいました。
アクア・ビテはその後、ヨーロッパ各地に広まり、そこから穀物を原料とした蒸留酒・ウィスキーが誕生しました。
ウィスキーらしきものが登場する最も古い文献は、1171年、ヘンリー2世の軍隊がアイルランドへ遠征した際の文書とのこと。この文書には、「生命の水と呼ばれる水を飲んでいるのをみた。」と書かれていたそうです。
ちなみに、「ウィスキー」という言葉が登場する最も古い文献は「スコットランド落首集」で、これは1715年に発行されました。
5大ウィスキーと誕生秘話
5大ウィスキーとは?
5大ウィスキーとは、「スコッチ」「アイリッシュ」「アメリカン」「カナディアン」「ジャパニーズ」の5つのこと。
5つのウィスキーの誕生秘話についても簡単に説明しておきます。
スコッチ
1700年初頭、イングランドとスコットランドは統合され、大ブリテン王国となりました。この時、イングランドで元々取り入られていた麦芽税が、スコットランドにも導入されることに…
これにより、スコットランドの大型蒸留業者は、大麦の量を減らすために、穀物を混ぜて製造するという手に出ました。
一方、小型業者は、税金から逃れるために山奥に蒸留所を移し、いわゆる密造を行うようになります。
しばらくはこの密造時代が続きましたが、1823年、上院議員・アレクサンダー・ゴードンが税金が安くなるような法案を提言し、その時代は終わりを告げました。
一方、大型蒸留業者の方々は、蒸留技術の向上に努め、連続式蒸留機の開発等が行われました。
そして、1853年には、単式蒸留機で作られる「モルト・ウィスキー」と、連続式蒸留機で作られる「グレーン・ウィスキー」をブレンドした「ブレンステッド・ウィスキー」が誕生しました。
このウィスキーは口当たりの良さと飲みやすさに優れ人気を博し、その後は企業がこぞってウィスキー製造開発を行い、今のように広く飲まれるようになりました。
アイリッシュ
アイルランドでは、1831年に、イーニアス・コフィーの手によってコフィー式連続蒸留機が作られ、ウィスキー技術が発展していきました。
アメリカン
アメリカでは、ヨーロッパの移民が増えるとともにウィスキーが普及していきました。本格的な製造が行われるようになったのは1783年の時。そこから、アメリカン(バーボン)の原料であるトウモロコシが用いられるようになったのは、それから5年後の事でした。
アメリカ独立戦争後の1791年、ウィスキーに重税を課す法案が可決され、それにより各地で暴動が起きる事態に発展。
この騒動から逃れるためにケンタッキー州に移り住んだ農民や業者は、その地の質の良い水とトウモロコシを用いてウィスキーを製造するようになりました。
これが、バーボン・ウィスキーの始まりとされています。
カナディアン
1919年にアメリカでは禁酒法という法律が施行。その結果、隣国カナダで製造されたウィスキーが密輸される自体になりました。
これによりカナディアン・ウィスキーが発展しました。
ジャパニーズ
日本にウィスキーが伝わったのは、ペリーが来航した1871年。しかし、明治時代はそれほど人気は伸びず、酒類市場の1%ほどの市場規模であったと言われています。
転機が訪れたのは、1923年。この年にウィスキー蒸留所・寿屋山崎工場(今のサントリー山崎蒸留所)の建設が始まりました。そして、そこから6年後、ついに初の国産ウィスキー「サントリー・ウィスキー白札」が登場しました。
さらに、第2次世界大戦後はウィスキー事業に各社が取り組み、世界5大ウィスキーの一つになりました。
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