ブランデーとは?ブランデーの定義や誕生の歴史についてのお話
今日はブランデーというお酒の定義や、その歴史について解説してきます。
ブランデーとは?
フルーツを原料とした蒸留酒
ブランデーとは、フルーツを原料に用いた蒸留酒の事を指します。しかし、一般的には、フルーツの中でも特にブドウを原料として作られる蒸留酒の事をブランデーと指す場合が多いです。
ブドウ以外のフルーツを用いた蒸留酒は、ブランデーとは呼ばず、別の名称で呼ばれる場合が多々あります。
例えば、リンゴを原料とするフランス産の蒸留酒は「カルバドス」、アメリカ原産のものは「アップル・ジャック」と呼ばれ、サクランボを原料としたものは「キルシュヴァッサー」という名で呼ばれます。
ブランデーの語源について
17~18世紀頃のコニャック地方では、ブランデーが急速に普及し、このお酒の事を「オー・ド・ヴィー(生命の水という意味)」、もしくは「ヴァン・ブリュレ(加熱したワインという意味)」という名称で呼んでいました。
この加熱したワインという名称をオランダ人が直尺し、「ブランデウェイン」という呼び名で販売するようになりました。
そして、このブランデウェインという呼び名をイギリス人が縮め、「ブランデー」と呼ぶようになりました。
この歴史的背景を考えると、ブランデーとは本来、ワインの蒸留酒を指すものであった事が分かります。
ブランデーの歴史
スペインで生まれたとされている
ブランデーの起源はスペインの錬金術師の方々であると言われています。また、12~13世紀ごろのスペイン、ドイツ、イタリアなどの文献には、ワインを蒸留した記録が残っていますので、その頃には既に登場していた事が分かります。
ブランデーの祖は、スペインの錬金術師・アルノー・ド・ヴィルヌーヴとされています。彼はワインを蒸留したお酒を「アクア・ビテ(生命の水)」と呼んでいました。
後にフランスに伝わった際には、アクア・ビテがフランス語に直訳され、「オー・ド・ヴィー」と呼ばれるようなります。
ブランデーはどのようにして普及したのか?
ブランデーが本格的に製造されるようになったのは17世紀のコニャック地方。コニャック地方はワインの生産でも知られる地域ですが、その当時は宗教戦争の影響によりブドウ畑は荒れ果て、質の良いワインを提供出来ずにいました。
また、度数の低いワインは長い輸送に耐えられないという欠点もありました。そこで、オランダの商人の助言を元に蒸留酒の販売を決行。そのお酒は予想外に評判が良く売り上げも上々でした。
さらに、フランスの税制改革により度数ではなく量に対して酒税がかけられる事になります。これにより、地方での蒸留はコストも低く、蒸留により量を少なくできるのでメリット大。コニャック地方では一気に蒸留酒が広まりました。
また、オランダの商人の方々はイギリスや北欧にもブランデーを売り歩き、ヨーロッパ各地に普及するようになりました。
以上でブランデーの基礎知識の紹介を終わります。これだけ押さえておけば、ブランデー通といっても良いと思います。胸を張ってうんちくを語ってください。
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